2016年3月16日水曜日

暗雲

先週にクリプターナにいらした旅行会社のスタッフのツテで、企画担当のスタッフと連絡をとることができた。
結果は、残念なことにツアーは、コンスエグラへ行くこととなり、クリプターナへは日程の都合上、行かないということであった。
これはがっかりというか、大変な事になったいうところ。
というのも、実は、クリプターナに来る日本人グループの半分以上は、この旅行会社の企画によるものなのである。
となると、4月以降、クリプターナを訪れる日本人グループは、半分以下ということになる。
旅行会社がそう決定してしまった以上、それはそれで仕方がないことである。
ただ、4月以降にいらっしゃる日本人グループを大切にして、これ以上、減らないようにするとともに、増えるように対応しなければならない。



2016年3月7日月曜日

雪混じりの雨の中

今日は何と、ツアーオペレーターからの予約で、朝09:30に到着する日本人グループにアテンドしなければならない。
通常、日本人グループは、12時頃か16時頃に到着すると相場が決まっているのだが、今回は例外。
というのも、このツアーは、通常、コンスエグラを訪れるのであるが、何でもテレビの撮影のため、今日の午前中はコンスエグラでの観光ができなくなり、その代わりにクリプターナとなったのである。
ピンチヒッターといったところである。
朝、トレドを出発し、クリプターナを観光した後、コルドバへ行って、お昼となる。
日程的にキツいといえば、キツいが、不可能ではない。
逆にクリプターナの良さをアピールできれば、次のシーズンから、コンスエグラではなく、クリプターナに行こうとなる可能性も0ではない。
代打要員からレギュラーに昇格する可能性もあるのである。
前日に、雨が降っても、ヤリが降っても行かなければならないなと思っていたら、案の定、その日は雨であった。そして、寒い。
待っていると09:40頃にやってきた。
もしかして、この雨と寒さで、みなさん、バスに残ることになったらガッカリだなと思っていたが、それは取り越し苦労であった。
みなさん、元気に傘を持ってバスを降りてくる。
添乗員さんにあいさつをすると、添乗員さんは、私が来ることを知らなかったようであった。
まあそういうこともよくある。
風車の説明を終え、風車から出ると、雨だけではなく、少し雪混じりの雨となっていた。
この寒さを考えると、不思議ではない。
ズボンもびっしょりである。



2016年3月6日日曜日

小麦挽き

本日は、第一日曜日。つまり、恒例の月1回の小麦挽きの日である。
今回は、前回にいつも使うブルレタの風車の羽根が折れたため、
サルディネロという市街にある風車を使うこととなった。
この日は、休みだったのであるが、サルディネロの風車にはまだ入ったことがなかったため、せっかくのチャンス。出かけることにした。
自分の風車の説明の師匠である風車の番人のホアンさんがいつものように来る人に説明をしていた。





2016年3月2日水曜日

ラストチャンス

午後に日本人グループにアテンド。
添乗員さんは、もうこの一ヶ月ちょっとで3回もお会いしている。
すると、この添乗員さんが一人の女性を紹介してくれた。
何とツアーを主催している旅行会社の営業スタッフとのこと。
これは重要である。
というのも、この旅行会社、実は、4月から日程を大きく変更し、従来のようにグラナダからバレンシアに行く途中で訪れるラ・マンチャの白い風車をコルドバからマドリッドへ行く途中へと変更したのである。
そうなると、クリプターナではなく、コンスエグラの白い風車を訪れるのが、地理上、自然といえる。
つまり、もうクリプターナには訪れないということになりそうなのである!
きいてみると、営業スタッフなので、コンスエグラかクリプターナかは分からないとのこと。
ただし、日程を担当をするスタッフを知っているので、紹介してくれるとのことだった。
そして、名刺をくれたのであった。
これは幸いである。
今、ここでクリプターナをPRできなければ、もうするチャンスはない。
時間はほとんど残されていないが、まだ試合終了ではない。



2016年2月28日日曜日

PR活動の失敗

1時間以上、クリプターナに滞在する例の旅行会社がまたやってきた。
前回の添乗員さんが、次回が、今シーズン、最後のツアーになりますとおっしゃっていたので、今回がクリプターナのPR活動の最後のチャンスである
この旅行会社には、風車、洞窟の家、工芸美術館、そして、小麦挽きの実演とたくさんPRすることがある。
しかし、お会いした男性添乗員さん、人は良さそうだが、どうも気が弱そう。
「お会いできて良かった、うるうる」という感じである。
大抵、初対面の添乗員さんの場合、「誰この人?」と怪訝そうな顔をするものだが、この添乗員さんは違っていた。
風車の説明と風車の写真スポットへ旅行者たちを連れて行くことにした。
洞窟の家にもご案内したかったのであるが、残念ながら添乗員さんに断られてしまった。
最後に添乗員さんに

添乗員さん 「あのー。コンスエグラにも一緒に来ていただけると助かるのですが」
自分 「いやあ。私はフリーのガイドではなく、クリプターナ市の職員なので、それ以外の市では残念ながら活動できません。ごめんなさい。」

付いて行ってあげたい気持ちはあるのだが、職務上、無理である。
そんなことをして、ツーリスト・オフィスを空けたら、間違いなくクビになる。
結局、PR活動は断念することにした。



2016年2月25日木曜日

添乗員さんの役割

カンポ・デ・クリプターナのツーリストオフィスで勤め始めて、1ヶ月ちょっとが過ぎた。
そして、グループ全体の行動における添乗員さんたちの役割がとても大きいことに度々、気が付かされた。
旅行者たちが、クリプターナで何をするかは、到着前の添乗員さんの案内と、そして、到着後の添乗員さんの行動で決まってしまうのである。
まず、バスの中で、添乗員さんが、風車の中に入場することができますと旅行者たちを盛り上げた場合、ほとんど全員が風車の見学へと向かうし、添乗員さんが、おいしいワインやいちじくチョコが買えますと盛り上げた場合、ほとんど全員がお店へ直行ということになる。
また、到着後、添乗員さんがグループを引き連れ、風車の前でグループを解散させると旅行者たちが風車に向かう可能性が高く、丘でグループを解散させると、それぞれが写真撮影を楽しむということになり、風車の見学もお買い物も無しとなる。そして、添乗員さんがお店に直行すれば、グループ全員もお店へ直行となり、風車を見学することはほとんどない。
添乗員さんにクリプターナのツーリスト・オフィスの日本人スタッフが風車の説明をするということを旅行者たちに広めてもらうためのこちらの努力が不可欠であるし、添乗員さんたちと仲良くする必要がある。
そうしないと、クリプターナが単に写真撮影とトイレ休憩の場所となり、観光地となることは永遠にない。



2016年2月19日金曜日

おばちゃんのお休み

午前中に日本人グループがやって来た。
添乗員さんによると、旅行者たちは、お買い物に興味があるということで、添乗員さんは、グループを引き連れて、マダおばちゃんのやっているお土物屋さんへ一直線。
そして、添乗員さんだけが戻ってきた。
マダおばちゃんは、風邪で昨日、おとといと休んで、店を閉めていたのだが、今日は、ツーリスト・オフィスに何も言ってこなかったので、多分、今日から開け始めたんだろうなと思ったのが大間違い。
ちょうど、その頃、ツーリスト・オフィスにマダおばちゃんから、今日も風邪でお店を開けられないとの電話。
慌てて添乗員さんにその旨を伝えると、添乗員さんが、おばちゃんの店へ駆け戻り、旅行者たちを連れて戻り、ホサンおにいちゃんのいる別のお土産物屋さんへ。
結局、10分ぐらい時間を無駄にしてしまった。
グループは、ホサンおにいちゃんの店でお買い物を楽しむと、バスに向かい、別の場所へ移動してしまった。
もし、自分が事前に確認していていれば、このグループが10分も無駄にすることなく、風車内部の見学を楽しむことができたかもしれないと考えると残念である。